女の子の人生、きいてみよう #05 後編

ラフに生きよう

モテクリエイター ゆうこす

共感力は、ただ相手の気持ちに寄り添うだけじゃない。
相手の心を思いやりながら、自分の心を調和させる力がある。
それも、こよなくなめらかに。

相手の心をキャッチアップしながら、自分の気持ちを伝えていく力。

ゆうこすさんの言葉は、時に安らぎを与え、時に勇気を与え、時にためらった自分の背中をそっと押してくれる。

抱え込んで動けなくならなくてもいい。
いくらだって方法はあるのだから。
ゆうこすさんが言ったように。
ラフに生きよう。

質疑応答

(参加者)自分に自信をつけるにはどうすればいいですか?

ゆうこす
もともと芸能の仕事をしていたり、SNSをしていると、人と比べてしまうんですよね。スタイルだとこの人には勝てない、容姿でもあの人には勝てない。そういうことで自信を失くしていました。
自分自身のいいところを探すのは難しいのですが、例えば、友人やその彼氏、全然知らない人など、いろいろな人と話していく中で見つけていく。何なら割りばしを割るのがうまいとかでもいい(笑)。小さなことでも何でもいいので、一つでも自分のいいとことを認識して、しかもそれを大事にしていると、少しずつ少しずつ自分のいいところに気付けるようになってきます。ハッピー体質になってくるのかなって思っていて。
私も最初は分からなかったのですが、周りの人に「ゆうこすのぶりっ子は突っ切っていてめっちゃいいよ」と言われて気付けたので。周りの人に聞いてみるとか、話す回数を増やしてみてほしいと思います。
千原
「自信がない」というのは「自分が何を好きなのかわからない状態」だと思うんですね。大学生と話していて何がやりたいのかわからない人がほとんどなんですね。自信をつける方法は「やりたいことが見つかる」ということだと思います。それを見つけるということが自信に繋がる。自分が何を好きなのかということを日々見つけていけば自信がつくんじゃないかと思います。

(参加者)同じ北九州出身の25歳です。私も叶えたい夢があるのですが、いつも一歩踏み出せないでいます。アドバイスをください。

千原
僕のことで言うと、デザイン業界にいるのですが、僕自身は美大を出ていたり、美術系の専門学校に行っていたわけではないんですね。全く関係のない四年制大学の経済学部にいました。
デザインをやっていると「本当は美大を出ていなきゃいけないのかな?」とか思う場面が多いんですね。大手広告代理店の人はみんな有名な美大を出ていたりするので。そうなるとこの業界へ踏み出すことが難しかったりする。でもね、もう20年くらいこの業界でやっているのですが、踏み出すところさえクリアすれば、あとは行けます。
大きな違いは一歩踏み出すか、踏み出さないか。そこで踏み出せば、そこから先は意外と簡単だったりします。踏み出すところが一番難しいし、しんどい。だから、そこだけがんばってください。
ゆうこす
最近いろいろな人とお会いしていく中で「この人すごいなぁ」とか「この人はどうしてこんなにも優しいのだろう?」、「どうしてこんなに成功しているのだろう?」と思うことがあります。
その人たちに共通していることというのは「上と下を知っていること」だと思うんですね。めちゃくちゃいい成功体験もするけど、めちゃくちゃな失敗体験もある。どちらも経験している人。
高級レストランもカップラーメンも知っている人の味覚って超正しいと思うんです。どちらも知っていることがどんな物事においても大事だと思っています。
ゆうこす
きっと踏み出すと最初は失敗するんですよね。たとえその瞬間は成功したとしても、絶対にどこかでつまずく。一歩足を踏み出すと絶対に失敗するんですよ。します、しますけど、それはむしろ失敗ではないし、むしろラッキーだと思って、あとは上を見るだけしかないので、最初は失敗した方がいい。「今、ゆうこすに背中を押された」と思ってがんばってください。

(参加者)私は今社会人です。同じような日々を過ごしていて、もの足りないと思う瞬間があります。毎日ハッピーに生きることができる秘訣や、変化を感じることができる工夫があれば教えてください。

ゆうこす
毎日同じことをしているとつまらなくなってきます。日々の生活もあるので、急に一週間休んで刺激を求めてタイに行くとかなかなかできないじゃないですか。だからまずは一番手軽なのは「人と会うこと」と思っているので、「夜ご飯だけは人と会う」とか「朝ごはんを誰かと食べに行く」とか。どこかのタイミングで一日に必ず人と会う機会をつくる。それも全然知らない人と。
DMとかで「ごはん行きましょうよ」と言って会う。しかも自分の中のルールとしては二次会には行かないと決めています。そうすると二時間くらいでパッと食事に行って、家に帰って寝る、という流れができる。
そのルーティンを作り、いろんな人に会えたのですごく色んな刺激を得ることができた。人と会うということだけでもどんどん楽しくなってくるんじゃないかと思います。
千原
「二次会なし」というのはいいですね。僕は二次会のことを考えて嫌になる時ありますから。二次会に行こうかという流れになった時にさくっと帰ることができる人いるじゃないですか。ああいう人が成功するんだろうなって思いながら二次会に行ってたりするんですけど。
ゆうこす
(笑)。「今からごはん会です」っていう時に、解散の時間を決めてそれをみんなとシェアしています。残り30分になった時に「30分マンが発動しました」って言って(笑)。時間きっかり帰ります。
千原
それはすばらしいですね。

(参加者)今、高校三年生なのですが、高校生のうちにしておいた方がよいことってありますか?

千原
最近、自分の会社に中卒や高卒の人材がほしくて。大学まで行くことによって、結構現実を見ていくことが多いんですよね。社会を知っていき、大学に入る前までは「アーティストになりたい」と思っていたのに、大学に入った後になれないということに気付くとか。「もっとすごい人がいる」とか。意外と大学って現実を知る場になっていたりする時がある。だから僕はまだ現実も何もわからないまま働く方がいいんじゃないかと思ったりするんですよ。
ゆうこす
中卒や高卒の方にもチャンスが与えられて、社会がおもしろくなるのは楽しそうですね。
千原
そうですよね。だから若くして賞を獲ったりすることもあり得る世の中になっていくわけじゃないですか。大学を卒業してからデザインをはじめても、中学からデザインをはじめても、そこまで能力は変わらないと思うんですよ。だから、大事なのは「やりたいことを見据えておくこと」しかないと思うんです。
例えば、僕の知り合いに「メイクアップアーティストになりたい」という高校生がいたんですね。「メイクアップアーティストになりたい」ということがわかっていて、既に尊敬するメイクアップアーティストがいるのなら、その人に弟子入りするのが一番いいじゃないですか。でも「大学には行く」と言う。
「大学に行く必要はないんじゃない?」と言うと、結局そこには親のしがらみがあったりして。やりたいことと真逆のことをやっていたりするので、何をやりたいかということを早めに知っておくことは大事だと思います。
ゆうこす
どんな職業においても、何をするにおいても、一番大事なのは「自分の言葉をどれだけ持っておくか」ということだと思います。どのような仕事をするにしても、ほとんどの仕事に「人に何かを伝える」ということが関わってきますよね。そうなった時に、自分の想いや「これが好き、嫌い」ということをちゃんと伝える力が必要になってきます。
昔から、いろいろなものを見たり感じたりすることが好きなのですが。例えば、美術館や映画館に行って「これが好き、これが嫌い」となった時に「どうして自分はそれが好きなのか、あるいは嫌いなのか」をきちんと説明できるようにしていたんですよ。その経験の中で鍛えられたところもあって、SNSの中で生きていくためにはその力が特に大事だと思います。
「これ好き?嫌い?」と聞かれた時に、「これは嫌い、理由はこれこれこうだからです」と言えるようになっていった。それって会社を経営する上でめちゃくちゃ大きいなって思って。いろんなものを見て、肌で感じて、経験して、感動して、泣いて、笑って。それができるようになると、人としてめちゃくちゃ強くなると思います。先ほど千原さんが「自分が好きなものを見つけた方がいいよ」と仰っていたと思うんですけど、自分が好きなものがどんどん分かってくる。
千原
好きなものを見つけるって本当に難しくてね。そこで悩んでいる人がとても多いので。結局「これが好き」と思っていても周りの友だちとは違っていたり、親がそれを嫌いだったり。結構周りの状況で好きなものって制限しているところがあるので、そこを気にせず好きなものを「好き」と言えるようにしていくことができればいいなって思いますね。
ゆうこす
ラフに生きようってね。

プロフィール

1994年、福岡県生まれ。2012年にアイドルグループ「HKT48」を脱退後、タレント活動に挫折しニート生活を送るも、2016年に自己プロデュースを開始、「モテクリエイター」という新しい肩書きを作り自ら起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。

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