【364コットン】優しさとカッコよさの追求。0.1mm単位にまでこだわったブラジャー開発秘話

【364コットン】優しさとカッコよさの追求。0.1mm単位にまでこだわったブラジャー開発秘話

2022年9月にデビューした「364コットン」。先に発売されていたシンプル・レースに加え、さらにつけごこちのよさを追求したシリーズです。

発売から1ヶ月以上たち、お客様からは「つけているのを忘れるほど心地いい」「長時間使っても、着けているときのストレスが少ない」というお言葉が続々と集まってきました。

どのような経緯と工夫を経て、このブラジャーは生まれたのでしょうか?ウンナナクールPR担当の綾部さんにお話を聞きます。

もっと、自分に優しくなれるブラジャーを

364コットンの企画が動き始めたのは、2021年9月。コロナ禍のいわゆる「新しい生活様式」が定着し始め、「人と会って話す」という当たり前のことが、当たり前にはできなくなっていた頃でした。

「ひとりで過ごす時間が増えたことで、以前よりも自分と対話し、向き合うようになったという人が多いのではないかと思います。そのなかで、コロナ前よりももっと『自分に優しくありたい』『安心したい』というニーズが高まっていくと考えました。すでに発売されていた364のシンプルとレースももちろん、着用感は大切にしています。でもよりつけていて気持ちがいいもの・やさしい気持ちになれるようなものを作ろうというところから、コットンの開発が始まったんです」と綾部さん。

もともとウンナナクールでは綿素材の商品を多く展開していたので、364ユーザーのお客様からは「364からも綿素材タイプを出してほしい」という声が多数寄せられていたそうです。

やさしさとカッコよさを両立させる「シルケット加工」

364コットンの開発にあたって大切にしたポイントは、大きく分けて2つ。そのひとつが、生地の開発です。

「コットン生地はふわっとやわらかい素材感が持ち味。肌あたりはとても優しいのですが、そのままだと『シンプルでミニマル』という364シリーズのコンセプトがブレてしまいます。そこで、やさしさとかっこよさを両立させられる生地を開発することになりました。私たちのイメージをニット製造会社に伝えたところ、提案されたのがシルケット加工を施した生地です。」

364コットンではニット製造会社が産地や特性から厳選し、しなやかでなめらかな生地感となる綿を採用しました。

このままでもとてもここちよい肌ざわりですが、さらにシルケット加工を施すことで、生地の表面にシルクのような光沢と風合いを生み出しています。

「いくつかサンプルは渡していたのですが、それだけでイメージにぴったりな生地を提案してもらえたので驚きました。厳選された綿とシルケット加工を組み合わせることで、素材の92%は綿を使いながらも、やさしさとミニマルなカッコよさ、そして高級感を兼ね備えた364コットンが誕生したんです。ただし、下カップの肌に直接触れる部分には綿100%を使用しました」。

快適なつけごこちを追求する、小さな工夫の積み重ね

開発にあたってこだわったもうひとつのポイントは、設計(デザイン)です。

「まず注目していただきたいのはストラップ。肩にストラップがくいこみにくいように幅を広くとり、さらに『袋縫い(※1)』という縫い方をすることでゴムが直接、肌にあたらないようにしています。またバックラインは364シンプル・レースのようなU字ではなくストレートなのですが、こちらも幅を広くすることで安定感を増し、背中に段差が出にくいようにしました」。
※1 縫製を内側にいれこむ袋縫い仕様のこと。

このほかにも、細かい工夫がたくさん盛り込まれているという綾部さん。

「ブラジャーのストラップの端は、バック上辺に縫い付けてからギリギリのところでカットするのが一般的。これでも不具合はありません。でも364コットンではよりストラップとバックとの段差をなくし、フラットに仕上げるため、ストラップの端をバックの中にはさみこむようにして縫製しました。

「それから、取扱い表示のタグ。これも肌あたりのやさしさを追求するため、364コットンはつけない仕様にしました。そのかわり、生地本体に取扱い表示をプリントしています」。

デザインと縫製のせめぎ合いから生まれたライン

肌ざわりのよさを徹底的に追求するなか、最初に考えていたデザインを変更せざるを得ないところも出てきたといいます。

「前中心からストラップにかけてのラインは、とくにこだわった部分のひとつです。男性的な直線でもなく、エレガントすぎる曲線でもない。そのちょうど間になるような、絶妙なラインに調整しました。そしてそのラインからつながるストラップは、最初のデザインではもっと細くなる予定だったんです。でもそれでは先ほどお話ししたような袋縫いができないため、0.1mm単位で調整しました」。

デザインと縫製のせめぎ合いこそ、364コットンの開発でもっとも力が入ったところなのだそう。

「デザイナーが考えた形を、実際に縫えるようにするのがパタンナー。描かれたデザインに対して『これはできない』と言ってしまうのは簡単ですがそうはしないで、どこまで追求できるかをみんなで考えました。その積み重ねで完成した364コットンは、どこから見ても『これしかない』というラインで構成されています」。

364コットンを通して「女の子の人生を応援する」

ウンナナクールのブランドパーパスは「女の子の人生を応援する」こと。そのため谷間をつくる・脇をすっきりさせるといった機能だけを重視するのではなく、「下着をつけることで、女の子にどんな気持ちになってもらいたいか?」という部分を大切にしています。

「最初にお話した通り、364コットンは『自分に対してもっと優しい気持ちになってもらいたい』という思いで開発しました。これまでしっくりくるブラジャーに出会えなかったという方にも、一度お試しいただけるととてもうれしいです。肩の力を抜いて自分らしく過ごしたいとき、きっと364コットンが寄り添ってくれると思います」。

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