女の子の人生、きいてみよう #08 前編

ラクに、楽しく。   

俳優 安達祐実

ラクに、楽しく。

仕事も、下着も、生き方も。
ラクに、楽しく。

好きな服を着て、好きなメイクをして、気分を高める。
だって、ファッションは自己表現の一つなのだから。

自分が心地良い、自分が生きやすい、自分が幸せでいられる。
自然体で、ニュートラルに、一人の人間として。
自分の幸せを大事にして生きることに、罪悪感を抱かなくてもいい。

ラクに、楽しく。

42歳、芸能生活40年を迎えた安達祐実さんの幸福論。

芸能活動40周年×42歳の誕生日間近の安達祐実さんが364メインビジュアルモデルに。芸能活動40周年記念写真集のビジュアルの初披露を兼ねて、ウンナナクールコミュ―ンに登場。その模様をお楽しみください。

話し手は俳優の安達祐実さん、ウンナナクール・クリエイティブディレクターの千原徹也さん、MCは映画パーソナリティの伊藤さとりさんです。

出会い

出会い

千原さんが「こういう路線もいいのか」という一つの回答を提示してくれた気がします(安達)

「千原さんとはたくさんお仕事をご一緒させていただいて、仲良しです」と笑顔で話す安達さん。二人の出会いは六年前、千原さんが安達さんの所属する事務所に一通のメールを送ったところからはじまります。安達さんの中に眠る新しい魅力を呼び覚ました。

千原
初めてお会いした時は、お仕事が落ち着いていた頃でしたよね?
安達
そうですね(笑)
当時は、時間が有り余っていた時期でした。年齢的には十分大人だったんですけど、世の中のイメージが年齢に追いついてこなくて。童顔だったこともありますし、子役の印象が強かったこともあったりして、役の幅が難しく誰もが“安達祐実”の扱い方がわからない感じだったんだと思うんです。その頃に、千原さんと出会いました。
千原
当時の事務所に、僕が問い合わせフォームからメールを送りました。「何か一緒にできませんか?」と連絡したところが最初です。
MC
千原さんの中でどのような想いがあったのでしょう?
千原
僕のクリエイションにハマるんじゃないかと思いました。お声かけした頃は、まだファッションなど、カルチャー的な表現でメディアに露出されていませんでしたよね。
安達
そうですね。そこで一緒にいろいろと作品や広告ビジュアルをつくらせてもらって、千原さんの表現をした世界を見た人たちが、少しずつ新しいわたしの扱い方に気付いてくれるようになりました。千原さんが「こういう路線もいいのか」という一つの回答を提示してくれた気がします。
千原
そうしたら、今度は忙しくてなってなかなかスケジュールが取れなくなってしまった(笑)
安達
背も低いし、モデルさんのようにイケてるルックスなわけでもないので、はじめの頃は「わたしなんかでいいのかな」という気持ちがありました。もともと服は好きだったのですが、自分が着た姿を誰かに見てもらうことに抵抗があり、どちらかと言えば「こんなかわいい服を着せてもらって、恥ずかしい」という感覚でした。
でも、千原さんが選んだ服がおしゃれじゃないわけがないですし、続けてゆく中で着こなし方なども少しずつ覚えていって、心が変わってきました。わたしが「好き」と思う服を来て、好きなメイクをしていればそれでいい。ファッションは、自己表現の一つなんだから、と。「自分はこういう人です」と伝える一つの手段だと考えるようになっていきました。

写真集「YUMI ADACHI 40/42」

出会い

千原さんがプロデュースした芸能生活40周年を記念する安達さんのアートブック写真集『YUMI ADACHI 40/42』が10月27日に発売されます。

安達
(芸能生活40周年なので)「せっかくだから記念にZINEのようなちょっとした冊子をつくれたらいいな」くらいに考えていたのですが、想像していたよりもずっと大きなものにしていただきました。
千原
広告業界で活躍する四人のクリエイターたちに、僕から声をかけて実現した一冊です。みなさん安達さんと一緒に作品をつくりたかった想いがあったようで、「声をかけてくれてうれしい」と喜んでくれました。安達さんには、そういう“クリエイター冥利に尽きる何か”があるのだと思います。
安達
みなさん、それぞれのつくり方がありますし、カラーも違うのとてもおもしろい体験でした。素材はすべて“わたし”ですが、調理する人が違うとこうも印象が変わるのか、と発見がたくさんありました。
アートブック写真集『YUMI ADACHI 40/42』
千原
安達さんには、どこか“サブカル”感があるんだと思うんです。
安達
そこが不思議なんです。わたし自身は全くサブカルの要素がないのに、サブカルっぽい人と思われることがあって。とても、うれしい意外性なんですけど。

基本的には、その場で「自分を出したい」というよりも、クリエイターのみなさんの要望に応えたい。その人のイメージする世界にハマることに喜びを感じます。

場合によっては、ピュアな自分を露わにするモチーフもあります。でも、今回のように誰かの世界観に染まって、それぞれに違う顔を見せてゆくことの方が好きなんだと思います。
アートブック写真集『YUMI ADACHI 40/42』

364と、思い出と。

千原
僕の表現するアートディレクションと親和性が高く、世界観にぴったりハマる。だから、何かと困った時は安達さんにお声かけしています。

364という商品自体が「“特別な日”以外に着ましょう」というコンセプトですから、日常のふとした思い出みたいなものをカタチにしたかった。60年代のアンティークのフィルムカメラで撮影したので、色褪せた昔の写真のようでノスタルジックな気持ちになります。なんとなく普通っぽい写真がいいと思ったので、プロのフォトグラファーではない僕が撮影したことでちょうどいいビジュアルの表情になりました。
364と、思い出と。
安達
つい先日撮った写真なんですけど、自分でも“昔の自分”を見ているみたいな感覚になりました。
千原
同時に動画も撮影したのですが、背景の金魚や牛などの動物たちは後から合成して動かしています。

僕が監督をして、安達さんにも出演してもらった映画『アイスクリームフィーバー』では象徴的な存在として蝶々が登場するのですが、ホンモノの蝶々は監督の演出を聞いてくれないですよね。だから、CGで動かしたのですが、今回も同じCGアーティストのクリエイターに参加してもらっています。

日常の記憶──何もない感じの一瞬を思い出。

それが、今回の全体のテーマでもあります。364は何気ない日常の瞬間を大切にしていて。ハレの日に着飾るというよりも、忘れてしまうくらいの感覚でありふれた日々に溶け込んだ、自然体のおおらかさがあります。その“日常っぽさ”を大事にしてつくりました。
MC
364が商品デビューした2019年、レースタイプが登場した2021年、そして今回の2023年と計3回の安達さんは364モデルを担当しています。ぜひ、364の魅力を聞かせてください。
安達
めちゃくちゃラクなんですけど、しっかりとサポートしてくれるんです。最初に、千原さんのアートディレクションでビジュアルをつくらせてもらった時、びっくりして。下着やブラって、窮屈なイメージがあったんですけど、本当に何気なく着けられる。年齢を重ねてきて、以前よりラクをしたいけれど、からだ的にはサポートが必要になってくる。だから、本当に助かります(笑)

プロフィール

1981年9月14日生まれ。
東京都出身。
2歳からキッズモデルとして活動を始め、94年の日本テレビ系ドラマ『家なき子』で本格的にブレイク。
同作品の台詞は、新語・流行語大賞にも選ばれるなど社会現象となった。
以降も幅広い役をこなす実力派俳優として数々のドラマ、映画に出演する他、ファッションブランドのプロデュース等、活動は多岐に渡る。

ウンナナクール・クリエイティブディレクター千原徹也プロデュース
安達祐実、芸能生活40周年を記念したアートブック写真集
「YUMI ADACHI 40/42」
10月27日発売 B4サイズ 52ページ
1000部限定

[参加クリエイター]
アートディレクター/映画監督 千原徹也
アートディレクター えぐちりか
アートディレクター 小杉幸一
アートディレクター misato
フォトグラファー 磯部昭子

発売記念写真展
「YUMI ADACHI 40/42」
2023年10月28日、29日
elephant STUDIOにて開催

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